第9回「_summer」前編
〜夏だ!海だ!スク水だ!〜


「さて皆さん、結構お久しぶりです。テシカです。」


「てか暑くね?」


「もう、久しぶりなのにちゃんと挨拶してください!!」


「コンニチワ・・・キョウデス」


「もう気力0って感じですね・・・」


「だってこの暑さで普通に過ごせるほうがおかしいと思うよ・・・」


「たしかに今日は暑いですけどそこまで暑くないと思いますが?」


「まさか山の中で過ごす夏がこんなに暑いとは・・・
しかもテシカたんはメイド服だし・・・暑くないの?」


「メイドというのは暑さに強いものですから」


「というかそれはテシカたんの血が冷たいからでは・・・?」


「何かおっしゃいましたか?」


「とんでもございません、サー!!」


「しかしこの状態のご主人様が家に居られてもぶっちゃけ邪魔ですから
何かこういい案が無いものですかねー」


「・・・海だ」


「えっ?」


「テシカたん!」


「はっはい!?」


「夏といえば海だよな!?」


「まぁイメージ的にはそうですね・・・」


「という訳で明日は海に行こう!」


「またいきなり決めて!」


「さっそく準備に取り掛かろう」


「でも私水着無いですよ・・・?」


「大丈夫、俺がテシカたんに似合う水着を用意してあります!」


「すごく嫌な予感がする・・・」


「見ろ!この泳ぐために生まれたフォルム!
どの場所でも順応できるデザイン!」


「スク水じゃないですかこれ!!」


「おう!バッチリ!似合いすぎる!!」


「すごーく嬉しくないです」


「とか言いつつちゃっかり着てるよね」


「しかたないでしょうこれしか無いんですから!!」


「これを着てれば浜辺でナンパされまくってモテモテだよ」


「それはほんの一握りの人たちじゃないですか?そっち方面の方々・・・
というよりご主人様と同類・・・」


「・・・・・・・」


「否定しないんですか!?」


「マサカ、ボクハソンナニンゲンジャナイヨ?」


「ま、まぁとりあえず明日に備えて色々準備をしましょう」


「例えばどんな物を用意するんだ?」


「まぁパラソルとか椅子とかスイカとか」


「女の子にいつでも塗れるようにサンオイルとか」


「浮き輪とかレジャーシートとか」


「いつポロリがあっても対応できるように防水加工されているカメラとか」


「お弁当とか・・・ってさっきから何やら聞き捨てならないような言葉が聞こえてくるんですけど・・」


「さて、明日に備えて今日はもう寝ようぜ!」


「明日は首輪を付ける必要がありそうですね・・・」


後編へ続く