第13回「BLACK JACK」

「みなさんお久しぶりです、ええ、もう随分お久しぶりですテシカです」


「えーはい、たぶん2周年おめでとうございます」


「あーそういえばもうそんな時期ですかぁ、案外早いものですねぇ
相変わらずカウンターは回っていませんけど」


「激しく傷ついた・・・」


「はいはい、1年前と同じリアクションありがとうございました。」


「2周年ってことでここは1つパーティーを・・・・いや待て
ここでまたパーティーを開いたら1年前の悲劇の繰り返しだな
ということで今日はパーティーではなくちょっとした鑑定ゲームをやろうと思います」


「1年前の悲劇ってなんですか?まぁともかく今日はパーティーじゃなくゲームですか
なんかご主人様がやるものって凄く怪しいものばかりなので激しく不安なのですが」


「まぁとりあえず今から始めようと思うのでコノアたんを呼んで・・・あ、いた」


「ギリギリでいつも生きていたいから〜Ah〜ここを今飛び出していこうぜ〜」


「・・・・・・・・・・・・・・」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・」


「・・・・・・・・かとぅーん」


「・・・・・・・かとぅーん」


「あれ、お兄ちゃん呼んだ〜?」


「え、あ、ああ、今から2周年記念ということでちょっと遊びをやるからコノアたんも参加してね」


「うん、わかった〜」


「・・・・・・・かとぅーん」


「・・・・・・・・・・・・・・」




ということで2周年記念パーティー?開催


「ということでまぁパーティーと言っても軽い解析ゲームみたいなもんです
実はスパーク一樹から貰ったこの解析ソフトを使ってゲームを始めたいと思います」


「スパーク一樹って、あの変態のことですよね・・・?
なんだか私非常に不安になってきましたよ・・・ちゃんとしてるんですかそれ?」


「あーあのおじちゃんかぁ、なんだか面白そうだねぇ〜」


「おじちゃんって・・・一応俺と同じ歳なんだけどな
まぁいいかではさっそく始めたいと思います。実はこのソフト色々な名前をいれるだけで
その成分を解析してくれるという優れものでして、さっそく俺たち3人の名前をそれぞれ解析してみたいと
思います。」


「名前を入れただけで成分が分かるって・・・どんなですか?しかも人の名前をいれただけで成分が分かるっていうか
人間なんて成分同じゃないですか!」


「んーよく意味はわからないけど、面白そうだからやってみようよお姉ちゃん」


「ご主人様、早くやりましょう!」


「OK、じゃあ俺から解析してみようか」

水川京の成分解析結果 :
水川京の81%は華麗さで出来ています。
水川京の11%は血で出来ています。
水川京の5%は蛇の抜け殻で出来ています。
水川京の2%は海水で出来ています。
水川京の1%は濃硫酸で出来ています。


「華麗さ・・・?蛇の抜け殻?海水?濃硫酸!?
なんですかこのひどいソフトは・・・・全然人間の成分じゃないですか!」


「まぁそりゃ解析して普通に人間の成分が出たら面白くないだろ?これはこういうソフトなんです
仕様です、察してください」


「仕様って・・・じゃあ次は私の番ですか。どれどれ」

テシカの成分解析結果 : テシカの成分解析結果 :
テシカの52%は華麗さで出来ています。
テシカの28%は怨念で出来ています。
テシカの18%は黒インクで出来ています。
テシカの2%は嘘で出来ています。


「なんだか非常にあっているようなこの解析・・・」


「黒インクとかすごいねぇ〜、なんだかんだ言っても所詮みんな2次元の存在だからね〜」


「!!」


「!!」


「ま、まぁこの結果が意外と当たっていることに私はびっくりしました。
怨念とか嘘とか」


「華麗さの解析はバグかなぁ〜?」


「何か言いましたか?」


「テシカさんは凄く華麗だなぁって言ってたんですよ」


「じゃあ最後はコノアだねぇ」

コノアの成分解析結果 :
コノアの99%は歌で出来ています。
コノアの1%は野望で出来ています。


「こっこれは・・・・・・」


「体は歌で出来ている、血潮も歌で心は野望・・・・・?」


「・・・・・・・かとぅーん」


「・・・・かな」


「99%歌で出来てるだって、コノア歌手になれるかなぁ?」


「・・・1%の野望があれば」


「・・・・なれるよ」


「なんかこんなソフトを作ったスパーク一樹という変態に腹が立ってきましたね。
最後にあの人の分析をしちゃいましょう!!
えい!!」

スパーク一樹の成分解析結果 :
スパーク一樹の88%は勢いで出来ています。
スパーク一樹の7%は努力で出来ています。
スパーク一樹の2%は玉露で出来ています。
スパーク一樹の1%は食塩で出来ています。
スパーク一樹の1%は魂の炎で出来ています。
スパーク一樹の1%は信念で出来ています。


「・・・・・・・・・・・」


「・・・・・ひどいねこれ」


「・・ほとんど勢いで人生生きている感じですね。
・・・・・それにしても、魂の炎って、流石はじけているだけありますね」


「・・・・・・・・・・・・・・・・」


「・・・・・・・・・・・」


「・・・・・・・・・・・・・・・・」


こうして最後に言いようのないような無言感に包まれて2周年記念パーティーは幕を閉じた